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2022年の中国株はどうなるの?

ゼロコロナ政策が緩和されれば、ロックダウン(都市封鎖)や厳しい行動制限による中国経済停滞のリスクが大きく後退します。 中国株にとって2022年は激動の1年だったと言えるでしょう。 では、2023年の中国株はどうかと言えば、もちろん3期目に入った習近平政権が経済や金融市場に配慮した柔軟な政策を出してくるかどうか次第とも言えます。 とはいえ、ここに来て中国当局がゼロコロナ政策緩和に向けての姿勢を見せていることや、不動産市況を改善させるための政策を打ち出しているところを見ると、2023年も景気や金融市場に一定の配慮をした政策を打ち出してくる可能性が高いのではないかと思います。

中国株の予想利益成長率はどのくらいですか?

また、中国株の2023年の予想利益成長率は、オフショア株で15%、オンショア株で20%と、新興国全体で最も高い水準にあることにも注目しています(新興国株全体の予想利益成長率はゼロ)。 現在すでにある程度株価は上昇していますが、進行中の経済再開と支援策の信頼できる兆候は、中国の上場企業が現在の(高い)予想利益成長率を満たすことが可能であると確信させるものです。

中国株は投資対象外ですか?

Covid-19、国内規制強化、不動産の大不況、米中間の地政学的緊張、企業の上場廃止危機、習近平国家主席の権限強化といった要因から、多くの著名な投資家たちは、中国株は投資対象外になったと確信しました。 MSCI中国指数、CSI300指数、ハンセン指数は、米ドル建てでそれぞれ-60%、-50%、-40%の最大下落率を記録しました(図表3参照)。 しかし、これら3指数は2022年10月末以降大きく回復しており、ほとんどのマイナス要因は急速に薄れつつあります。 国内での抗議活動を受け、予想以上に急速なスピードでCovid-19関連の規制が解除されました。

中国株は2022年どうなるの?

中国株は2022年だけではなく、2021年から大きく下がってきており、香港ハンセン指数も足元は反発してきたとは言え、2020年3月のコロナショック時の最安値よりもまだ下に位置しており、大きな割安感があるためです。 このように考えていくと、2023年は中国株にとって2021年と2022年の大幅下落から反発に向かう1年になるのではないかと期待したいところです。 ともあれ、2022年もまもなく終わります。 中国株にとって、2022年は2021年に続き、激動の1年でしたが、反発を期待出来る芽が最後になって出てきた状況であるとも考えられます。

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